武田尾廃線跡ポタ 2 [off-road]
やっと目がなれてくると ・・・ おおっ!これは!!!
すぐに大きい方のトンネルに出ました。
大きいトンネルの抜穴だったようです。
こんな感じです。テヘッ!
気をとりなおして、この際だからさらに上流へ向うことにしました。
武田尾温泉周辺の武庫川には岩がゴロゴロしています。
温泉集落を抜けて山間を走っていくと道が分かれていました。
山間といえど一応県道なので舗装された左側の道へ・・・
おおっ!対岸の壁面にトンネルの開口部がむき出しになっています。
なんであんなところに・・・と対岸を眺めながらスロープを降りると行き止りでした。
もう一方のけものみちが県道327?と疑問に思いながらUターンすると・・・
うわぁっ!!!目の前におおきなトンネルが!!!
対岸の開口部に目をとられて気づきませんでした。
トンネルの前に汚れた貼紙が落ちていました。
出口が見えない本格的なトンネル・・・ロープを越えて行ってみるしかないでしょう。
路面は土だけど固く踏み込まれていて走りやすそうです。
トンネルの中から振り返ると、まっすぐ向こうに対岸の開口部が見えます。
このトンネルと橋でつながっていたのは間違いないでしょう。
バズーカーライト2機を点灯させてどんどん奥へと進んでゆきました。
少し心細くなってふりかえると開口部ははるか彼方です。
(右上が開口部の光、左下がバズーカーライト)
さらにドンドンと進んでゆくと闇の彼方から女性の話し声が聞こえてきました。
それが恐怖を覚えるには程遠い内容で・・・
「イーオンで買った野菜はあたりやったわ新鮮で」
「へえ、高いんとちゃうの」
「いやそれが安かってんで」
トンネルがカーブすると一気に光の中へ出ました。
おばさん2人づれの後ろ姿も見えます。
ここは先ほど抜穴から入ったトンネル?・・・小さい抜穴の光ももれています。
バリケードらしきものを越えて振り返ると・・・
ワタシは右側の矢印とカーブミラーのある暗がりからやってきたのです。
ハハ~ン
旧草山トンネルの東端の一部だけがL字型に使われていて、西側の大部分は通行止めになっているようです。
ハァ~スッとした!!!せっかくなので、またまた旧草山トンネルを西へ帰ってゆきました。
トンネルを抜け先ほどの分岐点に戻り、今度はけものみち側を上流へと進みます。
ここはちょうど草山トンネル開口部の上あたりです。
ここ本当に県道かよっ!と首をかしげてしまうほどワイルドな道なのです。
きらいじゃないですけど・・・
結構大きな石が転がっていてハンドルをとられました。
すぐそばで武庫川のせせらぎ。
土砂崩れの跡にゆく手を阻まれるという ・・・ うれしい展開。
上はこんな感じで・・・
下はこんな感じ・・・ こわ~っ!どないなってんねん県道327!
なんとか押し歩きでしのぎました。
今度は突然の轟音、振り返れば福知山線の高架沿いに走っていました。
木々が生茂って道幅はどんどん狭くなってきましたが路面は固く走りやすくなってきました。
またまた分岐点があり道幅の広い方を選択すると福知山線の下をくぐりました。
さらに進んでゆくと・・・
こっちと違う!!!山へと向ってどんどん登ってゆきました・・・またまた引き返しです。
軽快にダウンヒル?を楽しんでもう一方の道に入ると、なぜかこんなところに小屋が・・・
その後、結構長い距離を武庫川のせせらぎを聞きながら疾走しました。
いい感じです。ヒジョ―にいい感じ!
と、と、と、と、突然、ゆく手をガードレールに阻まれました。
ここの空間だけ少し広くなっています。
ガードレールの向こう側をのぞき込むと・・・絶壁です。
うっ・・・
落ち着いてよく見ると、ガードレールの右側から横方向へ山道があるようなないような・・・
一段低くなった道らしきところに降りて先を眺めてみました。
果たしてこれが県道327か否か・・・(笑)
振り返って戻ろうとしたときに、XTC2を見上げて確信しました。
これはもう県道327じゃないと・・・
県道327ももはやここまで、引き返すしかあるまい・・・それにしても結構走ってきたように思います。
とりあえずは一服・・・ふぅ~っ
ガードレールにもたれて来た方向、つまり帰るべき方向をボーッと眺めていると遠くで人影が動いたような・・・
目の錯覚か!?と目をこらしてよく見ると今度は見えません。
気のせいかなと思ったとき、遠くの雑木の陰から現れました。
ゆっくりゆっくりとこちらに向って歩いて来ます。
煙草の煙にむせながらも視線を外さずに凝視です。
立ち止まってしばらく山を見上げているかと思えば、またこちらに向って歩きはじめます。
だんだんと輪郭がハッキリとしてきました。
ズングリムックリの男。
大きなリュックを背負っています。
頭にタオルをまいてマッカーサーのようなサングラスをかけています。
もみあげと真っ白な髭がつながっている。
リュックが重いのか歩みは極めてゆっくりゆっくり。
どんどん近づいてきます。
その間20m、もう向こうもワタシの存在を認識しているはずです。
距離が狭まるにつれ緊張感が徐々に高まってきました。
煙草をゆっくりと吸い込む。
背後は絶壁。
10m、こちらにどんどんと近づいてくる。
「こんにちわ!」 できるだけ明るく挨拶をしてみた。
・・・5秒・・・10秒・・・返事がない・・・。
つづく
帰宅後、県道327を調べてみると確かに道場~武田尾間で一部通行不可と記されていました。
災害で分断されたままになっているようですね。
2009-11-10 00:45
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コメント(2)
アドベンチャーしてますね(笑)。
私だったらトンネルにはひとりで、よう入りません。
しかし気になるリュックの大男・・・
いきなりB.B.さんの首をギュ~!! ギョエ~助けてくれ!!
っな訳ないですよねぇ。。。
by フジさん (2009-11-10 22:03)
フジさん
アドベンチャーとまではいきません・・・(苦笑)
その山男、そんなに大男ではありませんでしたよ。大リュックのズングリムックリ男でした・・・人のことは言えないのですが(笑)。しかし、ギョエ~はないにしても、人里はなれたところでの人との遭遇は身構えてしまいますね。今思うと怖いです。
by b.b.mk2 (2009-11-11 01:26)