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周遍寺への道 2 jungle book [off-road]

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あたりが急に明るくなった気がして振り返ると、雲間から徐々に陽光が射しはじめていました。
先ほどまで格闘した藪、枯れ木、落葉、この谷あいを取り囲むすべての樹木が順々に照らされてゆきます。
そして視界の全てが鮮やかにきらめきながらゆれはじめたのです。

とりあえず、来てよかった ・・・ 全てを忘れて見入ってしまいました。




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山陽自動車道をくぐって中山の交差点を西へ。
先駆者である「やまあそ」さんにならって、
まずは野尻1号墳の古墳パワーを授かってゆくことにしました。





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開口部は竹に覆われていますが奥は広くなっています。
さすがに中には入りませんでしたが ・・・





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横にあった案内看板。





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古墳パワーも十分に授かったことだし、いざ山へ。
目印は2本のアンテナ。
県道118号沿いの資材置場、立入禁止看板の右側です。





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いきなりです。
枯葉が敷き詰められた竹のトンネルをくぐり ・・・





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散乱した倒木を右へ左へかわしながら分け入ってゆきます。





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だんだんとこちらのテンションもあがってきましたよ~





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緩やかな枯葉のスロープを釈迦釈迦釈迦釈迦 ・・・





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とてもいい感じです。





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段々と斜度も増してきてこのあたりは押し登りでした。





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登りきると牧場、今度は牧場の有刺鉄線沿いに走ります。





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牧場といっても景観はイマイチ、見えるのは雑草と山ばかりなり。





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しばらくいい調子で走ると乗車耐え難い急勾配にさしかかります。
ややこしい岩もあって再度押し登りです。





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急勾配の先には姫二火力線第62鉄塔が。





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鉄塔にたどり着くと今度はそこそこの景観がひろがっていましたヨ。





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山あいに権現湖らしきものと山陽自動車道が見えます。
ふ~っ気持ちいい~っ!





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ひと息ついてから第62鉄塔をあとにしました。





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しばらくは微妙な下りを快走できたのですが ・・・





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スピードがのってきたところでさらに急角度の下り坂!

後輪ディスクをかけても落ちてゆきます。
焦って前輪ディスクをかけた瞬間に前転転倒!!!
一瞬何がおこったのか分かりませんでした。

そのままの姿勢でしばしボ~ッと煙草を吸う。
幸いXTC2も体も無傷・・・これも古墳パワーのおかげでしょうか。





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気を取り直して再度前進。





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このあたりの道は細くゆるやかに登っていましたが乗車楽勝です。





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石もゴロゴロでしたがそこそこ飛ばせましたよんッ。





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残念ながら最後の短い坂は押し登りになりましたが
本日2本目の姫二火力線第63鉄塔に到着です。





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でか~っ!





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この鉄塔は急な斜面に立てられているので
一部の脚には石垣のゲタです。





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志方の田園が見えます。
手前は山陽自動車道。





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今度は権現湖もハッキリと見えます。
休憩するなら地面が平らな62鉄塔、景色を見るならこの63鉄塔、覚えといてネッ!





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鉄塔から先は急な下りです。
先ほどのことがあるのでつい慎重になってしまうんですよねぇ~





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それでもスピードがのって、いつしかハンドリングに必死!





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でも愉快!





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ノリノリで走っていたのですが・・・





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行き着いた先は藪。
他に道らしきものもないのでとにかく前進。





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「やまあそ」のレポートでもとにかく信じて進んだと書いてあったし
・・・ とにかく前進あるのみ。
前方の枯れ木や雑草を踏みつけては前へ踏みつけては前への繰り返しでした。
ふと、オレナニシテルンダロウとか・・・





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視界を閉ざされた状態がしばらく続いて不安になってきました。
本当にここがルートだろうか・・・
ちゃんと帰れるんだろうか・・・
ギアに巻き込んだ雑草を何度となく剥ぎ取っては進み続けました。





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ここまでくると藪のなかで泳いでるやんッ!





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というか溺れてるんとちゃうんッ!





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赤くマーキングされた木を見つけたときには、さすがにホッとしました。
山道では道を判別するための赤いビニールテープがよく枝に巻かれているのを見ますが
直感でそれに類するものであることがわかりました。
案の定、この後も同様のマーキングが続き、それに伝って進んだのでした。





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やがて藪から空間に脱出してイエイッ!





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枯葉の道と涙の再会です。





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先ほどから水のせせらぎが聞こえていると思えば小さな川でした。
道も川も橋も枯葉で埋まっているのでもう少しではまるところでした。

しかしここまでくればもう大丈夫でしょう、ホッホッホのホォ~です。
安心したらドドッと疲れを感じて、しばらく立ち尽くしてしまったのでした。





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疲れでアタマもボ~ッとしていたと思います。
あたりが急に明るくなった気がして振り返ると、雲間から徐々に陽光が射しはじめていました。
先ほどまで格闘した藪、枯れ木、落葉、この谷あいを取り囲むすべての樹木が順々に照らされてゆきます。
そして視界の全てが鮮やかにきらめきながらゆれはじめたのです。

とりあえず、来てよかった ・・・ 全てを忘れて見入ってしまいました。

つづく
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masahii-

なんと!まぁーすごいとこ走りますね。一人で走る勇気に拍手!怪我には注意してくださいね。

PS:にんじん社の社長さん・・・私も同級生ですね。b.b.mk2 さんとは過去(大昔?)  にお会いしたことがあるかも・・です音楽関連で。(あくまでうわさですが)


by masahii- (2010-01-12 23:52) 

b.b.mk2

masahii-さん、こんばんわ
大昔の音楽関連なら下手なくせにあっちこっちでやってたので僕かも知れませんね。まあ、叩けばホコリの出るエジプトミイラですから(笑)。そのうちそこかでお会いできるような気がしますね。山行きましょ山ッ(笑)。
お気遣いありがとうございます。
by b.b.mk2 (2010-01-13 00:26) 

toshi

こんばんはー^^
なんだか詩人になっているようです
満足感で一杯だったのでしょうね~♪

しかしどんなとこ走っているんですか?
遭難し無い様にしてくださいね☆
後、春になったらへびとか注意でしょうか^^;
by toshi (2010-01-13 19:23) 

tsuneyosi

いやぁ。全部読み終えたら手に汗かいてました(笑)
藪に突っ込んだあたりから、スゴイはらはらしましたよ。
無事にコースに帰れてなによりです。
続きを期待してます。
by tsuneyosi (2010-01-13 19:26) 

TThair

す、すごーい(゚Д゚;)
こんな道よう走りましたね(滝
地図に載ってるんですか!?

これでまだ続きがあるとは凄すぎです。。。
by TThair (2010-01-13 20:24) 

b.b.mk2

toshiさん、コメントありがとうございます。

> なんだか詩人になっているようです
> 満足感で一杯だったのでしょうね~♪

テヘッ!
転んだときにアタマを打ったのかもしれませんねぇ~
それとも給料が少なくっておセンチになっているのか ・・・ (笑)

お気遣いありがとうございます。
僕の場合、山行きは冬限定です。ヘビだめ、虫だめ、ヒルだめなので。
本当は行かなかった後半がノレノレのいいコースだったみたいです。
今回は厳しいところだけになってしまいました。
まるで修行です。(涙)
by b.b.mk2 (2010-01-13 22:56) 

b.b.mk2

tsuneyosiさん、コメントありがとうございます。
僕もはらはらドキドキしちゃいました(笑)
でもコースは外れてなかったんですよ、道ではなくなってきていただけで。僕はトレースしただけですが、はじめて走った先駆者さんはすごいと感動してしまいました。tsuneyosiさんもMTBで山へどうですか?MTBからロードはよく聞きますが逆は聞きませんよね。
by b.b.mk2 (2010-01-13 23:02) 

b.b.mk2

TThairさん、ありがとうございます。
地形図にでている道もありますがあてになりませんね。僕は記事中にリンクをはった「山であそぼっ」に掲載されているルート図を参考に走りました。

> こんな道よう走りましたね

さすがに今回は自分でもアホやなぁと思ってしまいましたよ。(哀)
by b.b.mk2 (2010-01-13 23:05) 

Fuel

古墳パワー万歳。
すごいご利益ですね。
by Fuel (2010-01-13 23:47) 

b.b.mk2

F師匠!こんばんわ
ホントは藪がクッションになったのもあるんですけどね。

ところでF師匠は坂がお好きだと聞いたのですが、今回最後に周遍寺から県道79号(加西高砂線)播磨中央自転車道起点付近に出る坂はとても急なのが延々と続いていました。ここから周遍寺に行かれてみてはどうですか?charingoさんと(笑)。僕にはあれを登りきるのはキツいです。地図にも出ている車用の舗装された道ですがボコボコでロードタイヤではきついかも知れません。
by b.b.mk2 (2010-01-14 00:34) 

Fuel

b.bさん情報ありがとうございます。
今度charingo!さんに言ってみますが、即拒否されそうな雰囲気ですね。
by Fuel (2010-01-14 12:19) 

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